カルテットは大人のドラマだったやっぱりあのドラマに似ている
面白かったあ~~!
「カルテット」
人間ドラマの名手・坂元裕二と、
30代を代表する4人の実力派俳優陣との豪華な共演が、
この冬、実現!恋、涙、笑い、秘密、嘘が入り乱れ、
ほろ苦くて甘いビターチョコレートのような
大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンスをお届けします!ある日、4人は“偶然”出会った。
女ふたり、男ふたり、全員30代。
4人は、夢が叶わなかった人たちである。
人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。
彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。
しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。
大人のラブストーリーかなって思ってたら、なんだかサスペンスの要素が多分にある。
みながそれぞれ謎があるみたいだ。
偶然だと思っていた出会いが、実は偶然ではなかった・・・そこから始まる物語。
やっぱり上手い人が出ていると、安心して観ていられる、そして物語の中にす~~っと入っていけるのだ。
言葉や動作ひとつひとつが丁寧でそこに意味があり、伏線になっている。
これって何かのドラマに似ている、なんて考えてたら、やっぱりそうか!
脚本の坂元さんって、「最高の離婚」を書いた人なんだ。
面白いと思った。
松たか子、さすがだな・・・この人はもう巻さんにしか見えないもの。
旦那が失踪してひとり寂しさを抱えつつ(その辺はまだ謎)、ネガティブ
とかいいながら、ほんとは強い人。
松田龍平のあの抜けた演技が好きなんだな~~。
ああいう二枚目じゃないけど、カッコいい人っていいよなあ(あ、失礼)
まさに何にでもなれる人だわ。
好きだったシーンがある。
ライブレストランで、週末だけ演奏の仕事が入りかけるが、そこは「余命9ヶ月のピアニスト」を名乗るベンジャミン瀧田がレギュラー演奏していたために、断られる。
巻さんは、ベンジャミンの嘘を見破り、レストランのオーナーにその嘘をばらし、ベンジャミンを首にさせ、自分達が仕事を奪い取る。
そんなことがあってからの、4人のシーン。
家森「まあ後味悪いっていえば悪いけどね」
別府「あの人は、好きな音楽を続けたかっただけなんです。ついていい嘘だってあると思うんです」
巻「余命9ヶ月って、ついていい嘘なんですか?」
黙る、皆・・・
家森「あの人の部屋、ポスター貼ってあったじゃん、テープで。剥がれてたでしょ、躊躇無く壁に画鋲刺したり出来ないんじゃない?いや僕は別府君とはまた立場違ってさ、あっち側だから分かるんだよ、僕も。画鋲もさせない人間が音楽続けていくためには嘘くらいつくんだろうなって。」
別府「もっと他にやり方があったんじゃないですか?もっと思いやりがある・・・」
巻「思いやり??同情ってことですか?」
家森「同情を悪い言葉のように使うのは違うと思いますよ・・・僕は正直驚きました。巻さんがあんなことするなんて」
別府「同情じゃありません、思いやりを・・」
巻「思いやりじゃないですよね!あの人に、未来の自分達を見たからですよね。私達、『アリとキリギリス』のキリギリスじゃないですか。音楽で食べていきたいっていうけど、もう答え出てると思うんですよね。私達、好きなことで生きていける人にはなれなかったんです。仕事に出来なかった人は決めなきゃいけないと思うんです。趣味にするのか、それでもまだ夢にするのか、趣味に出来たアリは幸せだけど、夢にしちゃったキリギリスは泥沼で、ベンジャミンさんは、夢の沼に沈んだキリギリスだったから、嘘つくしかなかった。そしたらこっちだって、奪い取るしかなかったんじゃないですか!」
仕事を奪い取った4人が車で帰る途中、ひとり歩くベンジャミンを見かける。
なんだか悲しかったなあ、イッセー尾形。もう出ないのかな・・・
それにしても、高橋一生、絶対にきてるよね。
今年はこの人の年になるんじゃないでしょうか。
カルテット、楽しみです!!
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