恐ろしいドラマです、お母さん、娘をやめていいですか?
恐ろしいドラマを観た。
「お母さん、娘をやめていいですか?」
ストーリー
娘、早瀬美月(波瑠)25歳。母、早瀬顕子(斉藤由貴)50歳。美月の中学受験や大学受験、就職の時もいつも二人三脚で頑張ってきた。
美月は完璧な母のサポートで順調に育ち、今は女子高の英語教師となり、母であり一番の親友である顕子を全面的に信頼していた。
二人はまるで恋人同士のように仲の良い母娘だった。この母娘の密着を父、浩司(寺脇康文)は気にかけていたものの、仕事一筋で二人の関係に踏み込むことができないでいた。そんなとき、新築中の早瀬家を担当するハウスメーカーの松島(柳楽優弥)が、不思議な人懐っこさで二人と親しくなる。顕子は彼を気に入り、美月とつきあうように背中を押すが、美月は松島と会うことで、自分が無意識に母親の顔色を見て生きてきたことを自覚していく。顕子は娘が次第に変わり、自分から離れて行くことに動揺し、自分の一番大切なものを奪われたくない、と次第に心の奥の危険なスイッチが入っていく。そして、ついに松島を誘惑してしまう―
あああ、恐ろしい・・・
何が怖いって、これは自分自身にも身に覚えのある内容だったから。
私と母、の関係ではなくて、私と娘、の関係。
まさに、自分も顕子(斉藤由貴)と似たようなことをして娘を育ててきたように思う。
怖い、怖すぎる。
「お母さんの言うとおりにすれば間違いないの。」
「みっちゃんのことは、お母さんが一番分かっているんだから。」
斉藤由貴のセリフに泣いてしまった・・・
これはやっちゃいけないことだったんだ。
これは言ってはいけないことだったんだ。
母親って、どうしても自分の子供は自分のものだと勘違いしてしまう(私だけか?)
自分の産んだ子なんだから、自分が一番分かっている、自分が一番この子の幸せを願っている。
だからつい何でも口出ししてしまう。
自分の思うとおりに娘を変えようとしてしまう。
美月(波瑠)も、いい子すぎたのだろう。
母親を喜ばせたくて、
母親を悲しませたくなくて、
母親をガッカリさせたくなくて、
自分が母親の言うとおりしていれば、母は喜ぶんだ、と小さい頃にインプットされたのだろう。
でも、松島(柳楽優弥)に言われることで、初めて反抗期を迎えたのだろう。
ようやく母親からの自立。
顕子も「みっちゃんのため」というのは、結局「自分のため」なんだろう。
そして、顕子も、自分の母親と上手くいっていない。
母親に「お前はダメだ」といつもいつも、言われて育ってきた人なんだ。
自分は、母親の「理想の娘」にはなれなかった。
このことが、いつも自分のコンプレックスを作っているのだろう。
家の中に、いくつもリアルなお人形があるのが怖かった。
顕子が、松島さん(柳楽優弥)に、「娘のことは本気なんでしょうね」とすごむときの斉藤由貴が怖かった。
友達に、結婚してからも一緒に住んでもらうつもりなの、と話すときの斉藤由貴も怖かった。
笑っているのに斉藤由貴が怖い~~~。
どんどん変わっていく娘を失いたくなくて、暴走していく母親(斉藤由貴)。
そして、父(寺脇康文)。
リストラ要員なのだろう、毎日チラシの郵送。
今から、マイホームを建てるってのに、どうなるんだ・・・
崩壊していくのだろうか。
怖くて、でも楽しみなドラマ。
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