あの事件の息子~和歌山カレー事件~
ちょっと前、番組で、ある犯罪者の家族のことを特集していた。
林真須美死刑囚。
説明するまでもない、和歌山カレーヒ素事件の犯人である。
この事件はほんとによく分からない、
まず、
動機がない(というか謎)、
そして、
確たる証拠がない。
自供もしていないはず。
状況証拠を積み上げての逮捕なんじゃなかったかな……
そんな、林真須美には3人の娘と1人の息子がいた、
当時10歳だった息子は現在29歳。
昔から、両親ともに働いていないのに、なぜうちはこんなに裕福なのか、と疑問だった。
学校の先生に、お父さんの仕事は?と聞かれたら、『麻雀』と答えていた。
カレー事件のあと、
連日マスコミが家の前に張り込んでいた。
カーテンの締め切った部屋で、
当時中学生の長女が『お母さんほんまにやってないの?!』と聞くと、真須美は『やってないよ!そんなお金にならんことやるわけない!』と答えたとか、
リアルな家族の会話。
強制捜査の日、
突然捜査員が家に入ってきて、「2週間分の着替えを持ってきなさい」と言われた。
その時は、2週間たったら帰れると思っていたそう。
両親とはそれ以来、何年も会うことはなかった・・・
その後、きょうだいで施設に入った。
施設に初めて入った日、
年上の子にいきなり、
『おまえのせいで部屋の片付けをさせられた』という理由で、いきなり殴られた。
生まれて初めて殴られた。
その日から生活は一変した。
それからは、
犯罪者の子供ということで、様々な苦労があったという・・・
日本中の誰もが知っている事件、テレビや新聞、週刊誌でも散々報じらている事件だけに、その身内ましてや、子供となれば、バレればエライことになっただろう。
仕事も、バレたら辞めさせられたし、常にビクビクしながら生きてきたのだろう。
長いこと、両親を恨んでいたが、今は、
生活保護を受けている父にも会いに行く。
母には、年に一回面会に行く。
母のことを、きょうだいで話題にすることがあるという、
母はほんとうにやったのか、やっていないのか。
長男は、
自分たちは疑ったことはないが、世間はそうは思ってないのでそれに合わせて生きていかなければいけない、と話していた。
林真須美から息子にあてた手紙は、
まったく普通の母親が書くような内容の手紙だったことも衝撃でした。
親の罪が、子供に与える影響の大きさ。
事件のことを考えると、容易な発言は出来ない、
それでも、
やっぱり、
親のしたことの罪で、苦しむ子供がいることは、悲しいことだな、と思った。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
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