ドラマ・ミステリーズ、大泉洋のミスキャスト?
ドラマ・ミステリーズ~カリスマ書店員が選んだ珠玉の一冊~」
短編のミステリーをオムニバスドラマ化した番組。
それぞれ、向井理・大泉洋・土屋太鳳主演で、3話のショートミステリー。
「世にも奇妙な物語」的な感じ。
大泉洋主演の、
小池真理子著「妻の女友達」。
主人公は、
いつも定時に帰る冴えない市役所勤務の大泉洋。
普段は大人しく自分を抑えているが、仕事で不満があると、帰り道、自転車に乗りながら大声で不満を叫ぶ、人。
妻(戸田菜穂)と幼い娘の3人暮らし。
家に帰ると、美しく従順な妻が迎えてくれる。
妻と一緒にいることが一番幸せ。
『僕と居ると幸せだよね』みたいにいちいち確認する粘着質。
端々に、狂気じみた雰囲気を漂わせてる、
けど、
大泉洋の元々持ってる、”陽”の部分がどうしても隠せなくて、こういう陰湿な犯罪者の役が似合わない……
妻の女友達の高岡早紀が現れて、
妻を取られたと思い込む。
そこから、
ラスト、高岡早紀を監禁するのだけど、
そのシーン、
椅子に縛り付けた高岡早紀を罵倒したり、
自分の不満をブチまけたり、
大声で叫びまくる。
迫真の演技なのだろうが、
この役は大泉洋ではない気がした。
大泉洋は、外身も中身も”いい人”なのだ。
ダメ男の役は似合うけど、
犯罪者の役は似合わない。
もっと、
普通の人であって、その中に時おりゾッとするような狂気を漂わせている人。
誰だろう、思いつかない。
高岡早紀に『小さい男』と嘲笑われ、
ブチ切れした大泉洋が、
高岡早紀の頭にガラスの灰皿を振り落とす…
この時の、高岡早紀、怖かった〜〜!
きゃーきゃーきゃーきゃー、
とひたすら叫ぶ高岡早紀。
恐い恐い…
リアル過ぎて、怖かったあ!
最後、意外な展開で、へえ、となり、
でも、また、どんでん返し。
小説で読んだらまた違う感じかな。
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
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