カルテット最終話キリギリスになった4人
カルテット、終わったなあ……
あれから一年。
マキさんは、”疑惑の美人バイオリニスト”になっていた。
すずめちゃんは、転職のために資格試験勉強で、あまり寝なくなった。
ツカサくんは、仕事を辞めた。
ユタカさんは、週7日働いている。
みんな、
キリギリスをやめて、
アリになろうとしていた。
マキさんのいないカルテットなら、意味ないよねぇ、すずめちゃん…
でも、やっぱり、4人は引かれ合うんだね。
一年ぶりに会うマキさんの手を取って、
その手の感触、おそらくこの一年の苦労を感じたのかな、
「マキさんを連れて帰る!」
マキさんを抱きしめるすずめちゃん、
そんな二人を抱きしめる家森さん。
そんな三人を見て微笑む別府さん。
良かったな〜〜、このシーン。
ジーンと涙でた。
すずめちゃんが、マキさんに向ける笑顔が泣ける。
心から好きなことが分かる、けなげな笑顔。
夢を趣味にするタイミングがきた、と話す三人、たまに道端で演奏するのもいいね、なんて話す三人。
”マキさんのせいじゃない、マキさんには責任はない、自分たちには才能が無かったんだ”と自分たちで納得しようとしている、
そんな風に感じたのかな、マキさんは。
みんなに最後の夢を見せるために、
自分をさらしものにして、コンサートをやろうというマキさん。
ほとんどの観客が、
野次馬根性だったかもしれない、
演奏は下手だったかもしれない、
でも、
キリギリスの4人は、
キリギリスにしか出来ない演奏ができる。
こころが伝わることが出来るかな……
でも、マキさんのあの一言が気になる。
「こぼれたのかな…内緒ね」
死と乙女、とは?
『大人は秘密を守る』
あくまでも、灰色だね〜〜。
でも、この4人だったら、ルックスだけでも人気出そうだよ!
続編期待します!
PS・別府さんの「マジか」好きだわ。
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