読んで震えました、ど根性ガエルの娘
怖い本だった・・・
「ど根性ガエルの娘」
”ど根性ガエル”といえば、
わたし的には、夏休みの午前中にやっていたアニメ番組で、何回も観ていたアニメ。
大好きなアニメだった!
最近実写ドラマ化されたよね。
そんな、”ど根性ガエル”の作者・吉沢やすみの娘が描いた、父と家族の再生物語。
ど根性ガエルが大ヒットし、一躍人気漫画家になった父。
しかし、連載終了後、大スランプに陥り、漫画が描けなくなってしまった父。
何本もの原稿を落とし、失踪。
そこから家族は崩壊へと向かう。
でも、
なにが一番怖いって、
家族再生物語として、綺麗にまとめられたお話しが、
実は、
常に父の機嫌を伺い、父の思うとおりに喋り行動する著者の悲しい物語だったってこと。
ギャンブルにのめり込み、娘のお小遣いやお年玉まで盗んでいく父。
そんな父をかばい、娘に我慢を強いる母。
あなたさえ辛抱すれば、お父さんはまた面白い漫画を描いてくれるの、優しいお父さんに戻ってくれるの……
家族で焼肉を食べるシーン。
泣きながら土下座して謝る娘を前に、父、母、弟が普通に焼肉を食べている、
こんな怖い漫画、知らないです。
ものすごいヒット作を出した漫画家って、その後スランプになっておかしくなる、というのは聞いたことある。
連載当時、忙しすぎて、常にベッドの横にナイフを置いていたエピソードを何かで読んだ。
いつでも首を切れるように、だと、あああ。
大好きなアニメだっただけに、
その裏でこんな物語があったなんて・・・
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
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