すべてが自分にちょうどいい

メンタルが弱いので家にいてテレビばっかり。こんなんでいいのかと思いながら今日もダラダラ。お金も大事、仕事も大事、だけど、自分が楽しいことが一番。あと掃除とか関ジャニとか京都とか。

戦後重大事件の新事実、これほど悲惨な事故だったとは

「戦後重大事件の新事実、2017、事件発生から◯年、JR福知山線脱線事故
〜22時間の救出劇〜

 


「まけてくれへんか」


伊丹駅で72mのオーバーランをしていた。運転士は車掌に、見逃してくれないか、という意味の会話を交わしている。

 

車内では、1分20秒の遅れを詫びるアナウンス。運転士はプレッシャーを感じていた。この時、車掌はオーバーランを"8m"と虚偽の報告をしていることが後に分かる。

 

異常に早いスピードで走る電車。ダイヤの遅れを取り戻そうとスピードを上げる運転士。日勤教育という厳しい指導を避けたかったのか。


カーブで曲がりきれず、脱線してマンションに激突した。

車内の様子をCG映像でリアルに再現していたのが、余計怖さを増した。


朝、いつもの通勤通学風景。何らいつもと変わらない。まさかこの後大惨事が待っていようとは、誰も想像つかない。


一両目に乗っていた人。気がつくと車内は真っ暗で人が折り重なっていた。
「なんでこんなに暗いんだ?」
一両目の車体は、マンションの駐車場に入り込んでいた。


二両目に乗っていた人。人が折り重なっていて、一目見て息をしていないと分かる人もたくさんいた。二両目は激突したマンションに巻きつくようにへしゃげていた。この中にいて生存しているほうが奇跡なほどだ。


「行ってきます」と言って、帰ってこない人がいる。


一両目に乗っていた人。衝突の衝撃で壁が出来、中に何人もの人が閉じ込められるかたちになった。その中にいた18歳の男性。いつまで待っても救助が来ない。諦めかけたその時、他の男性が意識を取り戻していた。携帯はないか?との問いに、見知らぬ人のカバンから携帯を探す、あった。その携帯で父に電話、ようやくまだ生存していることを知らせられた。事故発生から18時間後だった。助けられた瞬間、外に出られてから記憶はない。気づいたらICUだった。18歳だった男性はいまだに杖を手放せない。302日間の壮絶なリハビリの歴史があった。

 

 

この事故は、はっきり覚えている。

 

確か、姉が帰省していて、帰る日に起きた事故だった。JRで大きい事故があって電車が遅れている、と姉の旦那から連絡があったのだ。

 

何かな、とテレビをつけたら、あの映像だった。あの時から何日も何日もあの映像をニュースで見た。

マンションに電車が入り込むように巻きついて倒れている映像。

 

車の事故はあるだろうけど、電車が脱線する事故ってそうそうあるもんじゃない。犠牲者の中には、車は危ないから電車で行く、と言って事故にあった人もいる、と聞いた。

 

当時は、日勤教育という指導も問題になった。そういうプレッシャーさえ無ければ、あんな無茶な運転をすることは無かっただろうし。

 

亡くなった人も怪我をされた人も、本人はもちろん、親兄弟周囲の人達、みんなが、あの事故で、人生が変わった、変えられた。

ニュースでは報道されない悲惨なこと、もっとあるんだろうな。こういう大きい事故の後って、誰が悪い、と責任の押し付け合いが必ずあるけど、当事者の気持ちを想像してみたらそんな発想は出来ないはず。

 

事故を起こした運転士。

あの時、傾いていく車内から彼が最後に見た景色はなんだったんだろう・・・・悲しいな