NHKBSドラマ女の中にいる他人ドキドキが止まらなかったわけ
NHK BSプレミアムで、日曜日 夜10時から始まったドラマ(全7回)。
原作は外国の小説で、エドワード・アタイヤの「細い線」だそうです。
原作のあらすじを読んでしまうと、ドラマの結末が分かってしまうので(原作に忠実かどうか分かりませんが)、あえて読まず、ドラマを楽しもうと思います。
1966年にも映画化されているようです。
『ある日、夫に「不倫」と「殺人」を告白された平凡な主婦・百合子。家族を守るために百合子は、次第に別の顔を持った女へと変貌していく・・・。』
というのがあらすじ。
瀬戸朝香が久しぶりの蓮ドラなのかな、その瀬戸朝香演じる百合子が、あまりにも優等生すぎる妻・母・嫁なのが、リアリティを感じなかった、どうしてもイノッチがチラつくし。
旦那(尾美としのり)の帰りが遅くても夕飯を置いて待ってるし(早く寝ろ)、同居の姑にもとっても優しいし(これはいいか)、子供達にもいつも笑顔で穏やか(うん)。
あ、でも息子の頭痛を病院で検査していた件はこのドラマのストーリーとは絡んでこないのでしょうか・・・
唯一、リアリティを感じたのは、尾美さんでした。
(最近尾美さん、旦那役が板についてきた、たくさんの人の旦那になってるよね、しかもちょっと癖のある)
自分の意図していないところで大変な事件を起こし、でも周囲には黙っている、もちろん家族にも黙って、普段通りの生活を続ける・・・
これはキツいだろうね、まじでこんな恐いことない。
相手(被害者)が近しい人間だったから、周りはいろいろ言うし、それに対して自分の緊張が増していく・・・
観ていて、尾美としのりがどんどん追い詰められている様が、心臓に悪かった。
まるで自分が尾美さんとリンクしているかのように、ドキドキが止まらなかった。
それにしても、尾美としのりの裏切りは許せん。
しかも自分の親友の妻でしょ~、家族ぐるみで付き合ってたし、どういう神経してるのか。
しかもそれをころしてしまうんだから(まあ故意なんだけど)。
板谷由夏の役どころもなかなかの悪よのう。
過去の因縁から百合子を憎んでいるんだけど、尾美としのりの弱みを見つけて、じわじわと追い込んでいくやり方にゾッとした。
あ~~あ、コートの襟立てて歩くからばれちゃったじゃない!
とうとう耐え切れなくなって、妻に全部話してしまった尾美さん。
良心の呵責から、ではなくて、自分が苦しいから。
警察に行こうとした尾美さんを止めた百合子。
『あなたは何もしていない・・・』
おそらくここから物語が始まっていくのでしょう。
どんな風に百合子が変貌していくのか、楽しみです。
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